ここに戻ってくるといろいろな人に再会する。
そしていなかった間の変化をお互い楽しく話をする。
いわゆる、
『いかに私の人生は大変だったのか?』
『いかに楽しかったのか?』
『いかに暇だったのか?』
『いかに・・・』
という『いかに合戦』である。
本当に数ヶ月いない間にいろいろな変化があるのだが、オフィスでそんな時間を過ごしていると、ふと何も食べていないことに気がついた。
『えーっと、みんないつお昼ごはん食べるの?』
『まだ、食べないよ。』
『へー、でも何食べる予定?』
『カノムジーン。』
『あー、そう。』
『なんで?』
『あー、お腹がすいているから。』
『じゃあー、先に食べていいよ。カノムジーンはタイ風スパゲッティーだから!』
という具合にいつでもどこでもタイ人は飢えている私を助けてくれる。
そんなカノムジーンを3杯食べて彼女たちの食事が残っているのかどうかは気がかりだが、そんなことはお互い気にしないのがやはりタイなのである。
夕方、仕事が一段落つき、たまには屋台でも出かけるかと思い、一人で屋台に行ってみた。観光客はまばらだが、地元民が目立つ。
久しぶりの『カオカームー』豚肉がけのご飯を食べて、生の唐辛子をかじり、生のニンニクをかじり、生のねぎをかじり、ようやくタイに舞い降りたような気分に浸り、一日が過ぎていくのであった。